地中海世界の成りたち 8
アテネとスパルタに代表される何百というポリスは、それぞれに特色を異にするものの、いずれも政治的自由と経済的自給自足を建前としていました。
しかしポリスの基盤となった狭小な平野では、ただでさえ地味が悪いものでした。
そのうえ、水利にも恵まれず、穀物生産力は低かったのです。
人口が増えるにしたがって、多くのポリスでは食料さえ不足してしまいます。
BC8世紀頃から、ギリシア人がさかんに海上貿易と植民活動に乗りだしたのは、このような事情に基づくものだったのです。
そのさいの商品の生産に、食料作りに、また船の漕ぎ手として使用された奴隷は、社会の底辺におかれました。
その数や地位などにも所によって違いがあります。